予防歯科(むし歯編)
旧来
予防歯科
『むし歯治療を受けてから数年後に再度むし歯になった事』はないでしょうか?
う蝕の予防処置を講じなければ、1年以内にハイリスクの人は69%の方がむし歯を発症するというデーター✴︎が存在するように、対症療法では治療の繰り返しになります。むし歯治療に最も費用対効果が高い方法は、むし歯になる原因を探すリスク評価を行い、個人にあった予防対策を行う事です。
むし歯治療は、再生療法ではありません。一度削ってしまった歯は、二度と元通りにはなりません。よく虫歯の治療が終了し治ったと勘違いされてしまうのですが、正確には治っているわけではありません。虫歯により失われたところに詰め物をしたり、被せ物をして歯を補っているだけです。削れば削るほど、歯の寿命は短くなります。仮にむし歯が出来たとしても、削る量は必要最小限にする事が重要です。天然の健康な歯に敵うものはありません。

唾液検査

カリオグラムを用いたリスク評価

う蝕の予防処置なし、1年以内にむし歯を発症する確率
✴︎J Calif Dent Assoc 2011 Oct;39(10):709-15.
Validation of the CDA CAMBRA Caries Risk Assessment--A Six-Year Retrospective Study
むし歯は多因子疾患で、様々な原因が重なり合ってむし歯を発症します。
フッ素入りの歯磨き粉の使い方、唾液の量や質、飲食の頻度や種類、むし歯菌の量、適合の悪い被せ物・詰め物、ブラッシングの質や全身疾患などが関与します。
当医院では、むし歯の修復治療も丁寧に行なっておりますが、人それぞれむし歯のリスクには差があり予防するポイントが違うため、リスク評価を重要視しています。やみくもに歯ブラシを頑張ればむし歯ができないという訳ではないのです。食習慣にリスクが潜んでいる可能性もありますし、唾液分泌量の低下が原因かもしれないないのです。
リスク評価を行い対策を立てれば、少ないコストで新しいむし歯が出来る可能性を下げる事が出来ます。
むし歯のリスクを知らずにむし歯治療を繰り返すと、人生の後半で加速度的に歯を失います。
むし歯や歯周病は、適切にコントロールすれば、あまり発症する病気ではありません。
当医院では、その場しのぎの治療ではなく、10年、20年先に患者さんの利益になる事を考え歯科医療を提供しております。
初診時の流れ

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《口腔内写真》
《レントゲン検査》
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《歯周組織検査》
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《唾液検査》
痛みなどの急性症状がなければ、初診時には、口腔内写真、レントゲン検査、歯周組織検査、唾液検査を行います。
初診時の検査は、今後健康な歯を長く守る上で、非常に重要な資料になりますので、所要時間は約1-1.5時間を要しております。次回以降、歯石取り、ブラッシング指導、唾液検査の結果説明を行います。
虫歯の治療は、歯周病の治療が終了してから治療を行った方が治療成績が良い為、歯周病の治療終了後の治療開始となります。

Oral photo
口腔内写真
初診時、治療終了後、メインテナンス時に撮影を行います。
治療前後での変化や数年後での変化を観察することができます。
普段口の中を見ることの出来ない患者さんにとって、非常に分かりやすい記録となります。
治療内容を見る事ができるので、患者さんが『安心できる』という声を多数頂いております。

X-ray
レントゲン写真
小さなフィルムを用いて12〜14枚のレントゲン撮影を行い、虫歯や歯周病のチェックを細かく行います。
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Periodontal tissue examination
歯周組織検査
歯ぐきの健康状態(歯を支える骨の減少量、出血、歯の動揺、汚れ具合)を調べます。
歯周病は初期の段階では自覚症状がないため、自覚される頃には症状が酷くなっている場合があります。また、歯周病の評価については世界的にも評価の高いOHISという解析ソフトを使用しております。
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Saliva test
唾液検査
虫歯のなりやすさを判定する検査です。
虫歯の評価については世界的にも評価の高いカリオグラムという解析ソフトを使用しております。