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ラバーダム(ゴムのマスク)はした事がありますか?




『ラバーダム防湿』あまり聞きなれない言葉かもしれません。

写真の中の青いゴムのシートが、ラバーダムシートと言われます。


ズバリ、ラバーダムとは『治療の成功率を格段に高め、患者さんが安全に治療を受けられる』道具です。当医院では、根管治療やう蝕治療(ダイレクトボンディング)の際には99%使用しております。


ラバーダム使用の利点

①治療部位が唾液等で汚染される事(細菌感染)を防ぐ事

②劇薬や器具が口腔内に誤って入る事を防ぐ(誤嚥・誤飲防止)

③接着材料を使用する際の接着強度が格段に上がる(詰め物が外れにくい)

④治療器具から出てくる水が口の中に溜まらない。

等の利点がたくさんあります。


実際に患者さんからも、『根っこの治療こんなに楽やったんやね。』『水が流れてこんけん、楽!』『削る器具から守られてる気がして、安心感があるね』という嬉しい言葉を頂いております。


では、Q.日本ではラバーダムがあまり使用されていない理由はなんでしょうか?

A.コストがかかる事とラバーダムをつける技術が必要な為、日本ではあまり広く普及していません。


実際にどのようにラバーダムシートを装着するか、模型を使用して説明しますね。

まずはクランプ(歯に引っ掛ける道具)を治療する歯に引っ掛け、次にラバーダムシートを広げて、フレームで固定をする。


ダイレクトボンディング(う蝕治療)の際には、複数本の歯を露出させて治療あります。



(もう少し詳しく)

CQ.ラバーダム防湿の日本での使用率?

A.2.5〜51.9%


1)三好敏郎、板垣彰 他 歯内治療時のラバーダム防湿に関する現状と意識調査。日歯保誌39(1):315~323,1996.

2)内藤徹、菅義浩 他 ラバーダムの使用状況とその背景因子 J Health Care Dent.4:18-23,2002.

3)吉川剛正、佐々木るみ子 他 根管処置におけるラバーダム使用の現状、日歯内療誌 24(3)83~86,2003.


CQ.ラバーダム防湿のアメリカでの使用率は?

A.59%(一般開業医) 92%(歯内療法専門医)


Witten BH, Gradiner DL, Jeansonne BG, Lemon RR. Current trends in endodontic treatment : report of a national survey. J Am Dent Assoc 1996, 127 :1333-1341.






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