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20歳になったときの歯の状態は、
その後一生の健康に深くつながっています。

子どもの歯並びについて、保護者様からいろいろなご相談やご質問をいただくことが、しばしばあります。歯並びや咬み合わせが悪いことを

不正咬合と呼びます。
これは、あごの発育や歯のサイズ、歯の生える位置に問題があることで起こります。中には、上あごや下あごの位置関係にズレが生じ、顔のバランスが悪くなるケースもあります。
こういった子ども達は、食べ物をよく噛む、うまく飲み込む、話すといったお口の機能(口腔機能)の低下がみられます。また、口呼吸をしていて呼吸機能が低下していたり、正しい姿勢を保てないといった機能の異常もみられます。

このような機能の低下は、子ども達の成長に悪い影響を及ぼします。
当院が行う矯正治療(顎顔面矯正治療法)はあごの発達に問題のあるところを正常に戻すとともに、機能訓練を行い、歯並びや顔のバランスを良くし、口腔機能や呼吸機能、姿勢などの機能も改善をめざします。

まずは、お気軽にご相談ください。

不正咬合

Prevention Guidelines

不正咬合について

不正咬合とは、歯を支える顎(あご)の骨の発育や、上下の顎の位置関係・歯の大きさ/生える位置のアンバランスによって起こる、歯並び・噛み合わせの不調和の総称です。見た目だけでなく、噛む・飲み込む・発音・清掃性にも影響することがあります。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上の前歯(または上顎全体)が
下の前歯よりも前方に突出している状態。
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下顎前突(かがくぜんとつ)

下の前歯(または下顎全体)が前方に出ている受け口の状態。
スクリーンショット 2025-10-24 17.08.55.png

開咬(かいこう)

奥歯でしっかり噛み合わせても、前歯の間にすき間が残り、前歯で噛み切りにくい状態。
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叢生(そうせい)

歯が並ぶスペースが不足し、ガタガタに重なって生えている状態。一般的に「八重歯」も叢生に含まれます。
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歯並びが悪い子どもの特徴的な症状 
チェックリスト

口呼吸が多い/口がいつも開いている

口内が乾燥しやすく、むし歯・歯ぐきの腫れのリスクが高まることがあります

ChatGPT Image 2025年10月24日 18_44_12.png

前歯で噛み切りにくい・丸のみしやすい

食べるのが遅い/噛む回数が少ない

舌が前に出る

飲み込み・発音時に押し出す癖がある

Pink Poppy Flowers

食事の姿勢が前かがみ・猫背になりやすい

いびき・眠りが浅い様子がある

睡眠の質が下がる場合があります

歯磨きがしにくい

歯が重なり清掃性が低下しやすい

スクリーンショット 2025-10-24 17.09.26.png

不正咬合の原因

不正咬合は、顎(あご)の「形態(かたち)」と口腔の機能のアンバランスが影響し合って起こります。

  • 上顎(じょうがく)がV字に狭い・天井(口蓋)が高いと、その上に被さる関係にある下顎(かがく)も内側へ誘導されやすく、上下の顎の位置関係が不安定になります。

  • その結果、上顎前突・下顎前突・開咬・叢生などさまざまな不正咬合が現れやすくなることがあります。

形態的な要因(上顎が狭い/高口蓋)

  • 舌の機能低下/低位舌:舌が上顎(口蓋)にしっかり当たらず、内側からの成長圧が不足すると上顎の横方向の成長が不足しやすいとされています。

  • 口呼吸:鼻呼吸がしづらいと口呼吸が増え、口腔内が乾燥しやすく、舌・唇・頬の筋の働きのバランスが崩れやすいとされます。

  • 嚥下や咀嚼の癖:前方へ押し出す嚥下癖、頬杖、柔らかい食事の偏りなども歯列や顎成長に影響することがあります。

機能的な要因(舌・唇・頬・呼吸)

機能低下(舌が上がらない・口呼吸) → 上顎が狭く高口蓋に → 鼻腔が狭くなる → 鼻呼吸がさらにしづらい → 口呼吸が続く…

このように、機能の低下が形態の悪化を招き、形態の悪化が機能のさらなる低下につながるという循環が起こる場合があります。

機能 ↔ 形態の「負の連鎖」

  • 狭い上顎など形態的な課題を整える治療を検討し、機能訓練(口腔機能トレーニング)で舌や唇・頬の働きを引き出すことをめざします。

  • まず形態の土台を整え、機能しやすい環境を作る → 機能訓練で定着を図る、という順序で取り組みます。

当院の考え方(形態を整え、機能を引き出す)

受診の目安(成長期のタイミング)

  • 一般に、上顎の発育は就学前後に大きく進み、その後ゆるやかになるといわれます。

  • 5〜6歳頃で発育の大半が進み、10〜11歳頃には終了に近づくとされる報告もあります。早めの相談が目安です。

  • 口呼吸や舌・口まわりの筋の発育不良などの機能のサインがある場合は、放置せず早期にご相談ください。

※個人差があります。実際の治療方針は、診査・診断のうえでご提案します。

Dental Maintenance Clinic

福岡市中央区役所前

福岡県福岡市中央区大名2-10-1 シャンボール大名 2F

TEL:092-761-5893

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